——このタイミングで代表を交代する理由を教えてください。
室谷:代表交代についてはすでに一年前から協議していました。メディアエンジンは2017年に創業し、2019年の10月にM&Aを通じてソウルドアウトグループに入りました。2022年の今年は博報堂DYグループへの参画を果たし、メディアエンジンの従業員も40名を越え、事業拡大のフェーズとなってきました。僕はどちらかと言うと0を1にすることが得意なタイプだけど、杉岡さんは10を100にしていくことを得意とするタイプ。このタイミングで売上も事業も成長軌道に乗せるべく、杉岡さんにバトンを渡すことを決めました。
杉岡さんは広告代理店のキャリアが長く、2012年には黎明期のソウルドアウトに出向して西日本の統括本部長を務めていた経験があります。僕らはマーケティングについては強いリソースとアセットを持っていますが、広告によって売上を拡大することに関してはそこまで強いケイパビリティを持っていませんでした。杉岡さんの強みはまさにそこにあって、メディアエンジンの新しい代表として適任だと思っています。
——実際、杉岡さんにバトンを渡してみての感想は?
室谷:杉岡さんには2020年にメディアエンジンの取締役に就任して頂きました。メディアエンジンとソウルドアウトでは会社の文化が大きく異なる部分もあり、最初はハレーションもありました。でも、杉岡さんは周囲からの信頼も厚い人格者で、いろいろな方の意見を聞いて調整することが非常に得意だったので私としても非常に助けられましたね。当時を振り返ると僕が一人だったらかなり苦しかったと思うし、杉岡さんのおかげで実現できたことも多々あります。