ー入社したきっかけと、今の業務に携わるようになった背景を教えて下さい。
就活時は特にやりたいことが見つけられずにいました。そんな中参加した説明会で、ソウルドアウトを知り、「地方の中小・ベンチャー企業を支援する」という理念に惹かれ選考を受けました。はっきりとしたビジョンを抱いていたわけではありませんでしたが、ぼんやりと将来自分が生まれ育った山口県の支援ができればと考えていました。
入社1年目に大阪営業所のコンサルティング部に配属され、3年間広告運用を行いました。
大阪では、取引先の社長や役員の方々との距離が近く、自分の仕事がお客様の売上げを左右するのだという責任感が強く芽生えました。加えて、売上げを改善し、お客様が喜ぶ姿を間近で見ることができ、日々の業務への手ごたえを感じながら、やりがいを持って取り組めました。
その後、東京配属になり、広告予算が比較的大きいお客様を担当するようになりました。しかし、今までと同じようにやっているだけでは、成果に伸び悩むようになったのです。大阪の場合、まずデジタルを取り入れるという最初のハードルを超えていないお客様が多かったので、リスティング広告の一般的な施策を行えば、すぐに成果が売上げに反映されました。しかし東京の場合、すでにリスティング広告の施策を試し尽くされているお客様も多く、自分の武器のリスティング広告の運用だけではお客様の売上げには繋がらず、解約されるケースが増えてしまったんです。
今のスキルだけでは大阪のように結果を出すのは難しいと痛感しました。何か付加価値を出せなければ、お客様の売上には貢献できないと。そこで、できることの幅を広げようと決めたんです。営業力やSNSの知識をつけるという方法も考えましたが、お世話になった上司の助言もあって、可能性が大きいと感じたデータフィード領域を学ぶ選択をしました。
東京に来て1年後、異動希望を出しデータフィード広告のチームにジョインしました。そして、実績が実を結び2019年上期納会では、COO賞を受賞することもできました。その時にメンバーや上司が涙してくれたことが、とても嬉しかったです。
※2:COO賞:半期の業績(or戦略実現)へ最も貢献した人に贈られる賞。
ーなぜ実績を伸ばし続けられたのでしょうか?
ポイントとして2つあります。1つはデータフィード※3の頻繁な更新と検証です。
フィード広告は、保有している商品などのデータを、Googleやfacebookなどの広告配信先のフォーマットに変換して配信します。ただ、同じお客様だとしてもデータへの変換の仕方によって成果が大きく変わってくるのです。
その為、データフィードは一度作ったきりにするのではなく、その後の更新や検証していくことが重要です。しかしその考え方はまだ十分には浸透しておらず、そこまで細かな検証を実施できていないケースが多くありました。そこでその更新と検証を推進していくことで、成果の向上を図ることができました。
2つ目は、「タグ」※4に関する専門的な知識です。
データフィードではプログラミングの知識を前提とした、タグの実装が不可欠です。その知識が不十分であると実装に時間がかかり、成果が出るまでに時間がかかります。そもそも実施すること自体を断念してしまうケースもあります。
そこで私の所属するチームでは、元エンジニアの社員を中心に知識の共有を積極的に行って、常に知見を高めています。その結果、広告配信の準備から実際に広告を配信するまで、他社よりも約2倍の速さで進めることができており、それも成果を上げることができた要因の一つになっています。
※3 データフィード:ユーザーの閲覧や購入履歴のデータを広告配信先のデータ形式に変換し連携させる仕組み。
※4 タグ:閲覧履歴、購入履歴などの情報を測定するためにHTML等の言語で記述されるコード。