ーEC×Webマーケティングが専門とのことですが、具体的にはどんなことに取り組まれているのでしょうか。
EC事業に特化したWebマーケティング支援を行っています。ECとは、商品やサービスの販売・契約をWebを通じて行う形態のことを指します。つまりネット通販が中心ですね。私たちはWebマーケティングの技術を駆使し、その新規立ち上げや再生、成長加速をサポートしています。
サポート内容としては、ECサイトの戦略設計やプロモーションがメインですが、内容によっては、商品開発に携わることもあります。私は事業を統括する立場ですが、自身も中に入って前線で働いています。
EC事業者であればどなたでも、という訳ではなく、私たちは中小・ベンチャー企業に特化した支援をしています。さらに支援時は、経営者の覚悟を大切にしています。その覚悟に寄り添い、真のパートナーとして併走するような仕事を目指しています。
代表的なサービスが「販売代行サービス」です。これは、ソウルドアウトがリスクをとり広告費やサイト運営費などを負担し、売上に応じた報酬をいただく成果連動型の支援サービスです。事業主が行うのは、商品発送と顧客応対のみ。そのほかは販売戦略の立案からサイト制作と運用、集客や追客まで、全てソウルドアウトが担います。
主にスタートアップ企業や、メインブランドは自社で運用しているけれど、セカンドブランドにも力を入れたい企業に対し、社内でも熟練の実務者が業務にあたるような関わり方をしています。
ーかなりリスクをとったサービスですね。全てのECサイトがうまくいくわけではない中、成果をあげるためには何が重要なのでしょう。
立ち上げ当初からいきなり売上を目標にしないことですね。
我々のビジネススキームとしては成果連動型なので売上ありきですが、立ち上げ時からそれをゴールにすると息詰まってしまうケースがあります。売上の増加は最終目標で、到達すべきゴール。いきなりゴールを見据えると、成果が見えずに打ち手が明確にならず、停滞してしまうことがあります。そのため、指標を分解して設けるようにしています。
例えば会員数や特定ページの遷移数など、段階的に指標を設定します。短期目標を着実に達成し、段階的に成長させていくことで、最終ゴールである売上増を目指します。また、我々は短期計画ではなく、おおよそ3か年、中長期で立案し、取り組むようにしています。
ー一緒にゼロから事業を作り上げるような仕事なのですね。ちなみに、どんな背景で今のお仕事に携わることになったのですか。
新卒で入社したアパレルメーカーで、新規事業としてネット通販事業を任せていただきました。今まさに支援しているような、中小企業のEC担当者です。その経験の中で、ネット通販の魅力にとりつかれていきました。
一方である時、壁にぶつかりました。事業としては黒字化を成功させることができたのですが、第2フェーズでの売上増加、スケールさせるということができませんでした。1000万円の売上を1億円にしたいと考えた時に、当然ながら同じやり方では難しく、、、もっとマーケティングの力をつけていかねばならないと実感しました。
その想いを発端にインターネットマーケティングの最先端に身を置きたいと考え、オプトへ転職しました。そこで奥深さを知り、1人で完結できる簡単なものではないことがわかってきました。
また、変化のスピードが速いので、改めて事業主のいち担当が主業務と並行しながらやっていくのはきついだろうと思いましたね。ましてや中小企業やベンチャー企業では、リソースが潤沢にあるわけではなく兼務であるケースが多いので、なおさら難しいだろうと。ここから中小・ベンチャー企業におけるEC事業への支援を行っていきたいという気持ちが明確になり、ソウルドアウトの立ち上げに参画しました。