HubSpot社主催「INBOUND 2023」イベントレポート

Partner Day（https://offers.hubspot.com/partner-day-at-inbound-2023）は、パートナー企業（Hubspot代販や連携アプリ開発を行っている企業）向けに行われたINBOUNDのキックオフイベントです。

Partner Day：Agenda

１：基調講演
Think Bigger: The HubSpot Ecosystem Opportunity
今後、パートナーとの連携について、更なる強化を目指すとのことです。

２：CEO挨拶
 HubSpot社 CEO ヤミニ・ランガン氏とAvidly社 COO（2022年 HubSpot グローバル パートナー オブ ザ イヤー受賞）の インガン・ビョル 氏との対談が行われました。

３：Spotlightのプレビュー
パートナー向けに、翌日のSpotlightにて発表予定の内容共有がありました。

４：講演
App Partner + Solutions Partner Playbook for Success
Future-Proofing Your Business: Addressing AI-Related Risks and Opportunities
Stories from the Economic Trenches: Digging In & Digging Out

５：賞の発表
優れたパートナーへの表彰発表が行われました。※発表のみで式典はなし

６：ネットワーキングハッピーアワー
パートナー同士の交流会の時間です。

Hubspot Spotlight

Hubspot Spotlight（https://www.inbound.com/blog/hubspot-spotlight-2023-unveiling-hubspot-ai-and-the-new-sales-hub）は、Hubspotを取り巻く外部環境やアプローチ、プロダクトアップデートが発表される、INBOUND 2023で最も注目されているセッションです。CEO ヤミニ・ランガン氏、CTO ダーメッシュ・シャア氏、EVP アンディ・ピトレ氏という豪華メンバーが、Hubspotのこれからについて語りました。今回は、今話題の生成系AIにも触れられていました。

１：生成系AIの登場

• 「情報」を中心とした時代から、AIの力を借りて「知性」の時代に突入。
• 顧客コミュニケーションは、認知フェーズでは検索ではなくSNSになり、検討フェーズではクリックから対話へと変化。
• ボットの活用やAI向けにコンテンツを最適化するなど、AIを積極的に活用することで、ユーザーが求める情報を効率的に提供できるようになっている。
• 営業においては、人とツールによるアプローチから、AIを駆使して効率的に正しい活動をすることが成果を生み出す要因になるため、営業活動も量から質へ変わっていく。

２：Hubspot AI

• ランディングページを生成するアシスタント機能や、文を簡単に展開する機能など、生成AIの知性を活かした機能を数多く搭載。
• HubSpotのCRMのデータソースから情報を取得し、ChatGPTの機能を通じて精度の高い質問ができたり、生産性を向上させる多岐にわたるタスクを実行できる「ChatSpot」という新機能が発表された。

３：Sales Hubの刷新とCommerce Hubの登場

• 営業がやるべきタスクを一目で確認できるように画面レイアウトの変更、見込客やリードの管理をよりシームレスに行えるようにする機能が追加。
• 売上管理のプロセスを合理化、支払いリンクの生成やレポート作成などが簡単に実施可能。
• SMS機能の追加による幅広いコミュニケーションが可能。

The Future of the Ad-Supported Internet
Google後援のセッションで、広告が今後どのように変化していくかを語るセッションです。
本セッションにて、「GA4にてデータモデルに基づく機能が強化されている背景」を知ることができました。

１：市場の現状と動向

• アメリカの市場規模は2兆4500億ドルにものぼり、全世界で50億人以上がインターネットを利用。
• ユーザーたちはよりパーソナライズされた広告とプライバシーのバランスを求めている。
• ブランドとしては良好な体験を提供しないと、信頼が低下するリスクを背負うことになり、その反対に良好な体験を提供すれば、信頼向上が期待できる。

２：プライバシーと透明性

• Google広告でも、ユーザーのプライバシー保護への取り組みが強化され、ユーザー自身が広告の受信を管理するように進化。
• Googleは特に、透明性の確保を重要視し、広告主の確認や広告管理画面の機能強化などの施策を展開している。

３：AIと広告

• ネット広告業界において、AI技術の進化が大きな役割を果たしている。
• 厳しいプライバシー要求の中で、AIを活用することでユーザーのニーズに合わせたパーソナライズ広告の配信実現が進んでいる。
• AIの利用とプライバシーの問題は切り離せない関連があり、その課題解消のためのAIカスタマージャーニーの改善活動も盛んに行われている。

Meet ChatSpot: Your AI-Powered Sales & Marketing Assistant
Hubspotの新機能であるChatSpotの使い方を紹介してくれるセッションです。

１：ChatSpotとは

マーケティング、販売、企業の成長を支援するためのAI駆動型のチャットボットシステムで、5つのステップ（プロンプト、意図のマッピング、インサイトの収集、応答のデザイン、結果の提供）で動作します。

＜主な使用例＞

２：SMB領域での活用

• SEOサービス、コンテンツライター、デザイナーなどに依頼する必要があった仕事をChatSpotが行える。施策レポートの作成まで行えるため、マーケティング施策全体を少人数で回すことができる。

ジャパンフォローアップセッション

今年が初めての開催で、日本パートナー向けにHubspot Spotlightの内容を日本語でおさらいしてくれるセッションです。こういったセッションが用意されてることからも、日本での導入浸透率への期待が垣間見えます。※内容については、「Hubspot Spotlight」と同様のため割愛

期間中の会場の様子をオフショットにてお伝えします。会場付近はHubSpot一色となり、一大イベントの雰囲気を街全体を通して感じることができました。

（左からHubSpot Channel Account Manager 穂苅 智哉氏、アンドデジタル 代表取締役社長 津田 翔平）

（左から、HubSpotJapan Principal Manager - Partnerships 岩井 智朗氏、HubSpot （JAPAC、Vice President & Managing Director) Dan Bognar（ダン・ボグナー）氏、アンドデジタル 代表取締役社長 津田 翔平、アンドデジタル  データインテグレーション本部  データコンサルティンググループ 井上侑太）