中村 利江 Rie Nakamura 夢の街創造委員会株式会社代表取締役社長
関西大学在学中に女子大生のモーニングコール事業を立ち上げ、学生起業家として活躍。大学卒業後、㈱リクルート、㈱ハークスレイを経て、2002年夢の街創造委員会㈱代表取締役社長に就任。チラシと電話による従来の出前市場の仕組みに対して、「インターネットで出前をとる」という新しいライフスタイルを確立。
<コメント>
2003年に出版された本ですが、今読み返してもとても役に立つ内容が詰まっています。経営者として20年間やってきて、企業のシードステージ、成長ステージ、第二創業ステージとステージが変わっていく過程で、各ステージでの課題解決につながるヒントを得ることができました。長くお付き合いのできる本です。特に、従来の日本企業で許容されているような、他人の努力や成果に"ただ乗り"しているのに、"ただ乗り"させてくれてくれている人たちを批判し続ける”フリーライダー”の問題や、組織がそのような人たちを生み出す背景などは、すぐに自社課題に当てはめて反省することができます。また、”組織の腐り方”や”組織腐敗のメカニズム”も、その指摘が的確で読んでいて、ぐさっ!と刺さることが多いです。成長中の企業で組織も成長させたい、と考えている経営者はもちろん、これからマネージメントしようという若手リーダーは、読んで損はない!と思います。
サリム・イスマイル他『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法 ビジネスを指数関数的に急成長させる』
間宮 亮太 Ryota Mamiya エン婚活エージェント株式会社代表取締役社長
2009年、エン・ジャパン株式会社入社。企業の採用支援に一貫して関わり、拠点立ち上げや最年少マネージャーを歴任。2015年から新規事業開発に従事し、2016年2月、同社初の社内ベンチャーであるエン婚活エージェント株式会社を設立。代表取締役に就任。
<コメント>
飛躍的に企業を成長させるために何が必要なのかを説いた書籍。ユニコーン企業(企業としての評価額が10億ドル(約1,250億円)以上で、非上場のベンチャー企業)を生み出すために、組織に求められる要件を理解する上でとても示唆に富む本です。この書籍を読み、当社でも「MTP(Massive Transformative Purpose)」と呼ばれる野心的な変革目標を設定しました。MTPを基軸にした「飛躍企業の特徴」や「飛躍型企業を立ち上げる12のステップ」は非常に参考になり、自身の経験と照らし合わせて「できている」「できていない」と自身に置き換えながら読み進めることができます。このステップをベースに各論は専門書で知識を深めていくというステップに繋げられます。私の中では『ビジョナリーカンパニー②飛躍の法則』と共に、経営者必読の書だと思います。